【報告】2021年11月13日 平和映画を見る会 「第6回ねりま沖縄映画祭2021 わたしの沖縄、あなたの沖縄」に行こう!

東部分会 白須正広

 11月13日(土)武蔵大学江古田キャンパスで行われた「むかしむかしこの島で 沈黙を破る時~封印された墜落の記憶」を鑑賞しました。
 この映画はドキュメンタリーで戦時中の沖縄での戦火の様子が、米軍によって記録された貴重なフィルムをもとに作られていました。
その映像に登場した本人を探しあて当時のエピソードをインタビューする場面がありました。
民間人に接した米兵は友好的で食料を与えられたが、後に日本軍に見つかりスパイ容疑を掛けられ首のない遺体で見つかったという残忍な話は今回初めて知りました。
 また、米軍機が墜落した小学校で大やけどを負い、辛い生涯を歩んできた被害者のインタビューでは、当時のことを話すのを頑なに拒み続けていたが、監督の熱意に次第に心を開き話してくれ、今では米軍が関わっていることに半分後ろめたさも感じながらも米軍基地周辺の家の防音工事を稼業としている作業中のところも紹介されました。
 もう一つは、避難していた井戸から救出された幼い少女が特定され、本人に会った時に当時の着物をまだ保管していて、その実物を手渡された監督が、あちこち繕った痕があり感慨深く見ていたのが印象的でした。
 この映画は監督自身が沖縄出身で映画の中にもしばしば登場しています。鑑賞後のトークでは、このドキュメンタリーと内容がそっくりな番組がNHKで放送され、パクられたと冗談も交えながらエピソードを語ってくれました。この監督は山里孫存という方ですが、偶然にも私と同い年の方で親近感が湧きました。

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